@article{oai:sgul.repo.nii.ac.jp:00002796, author = {中村, 敦志}, issue = {101}, journal = {札幌学院大学人文学会紀要 = Journal of the Society of Humanities}, month = {Feb}, note = {最終詩集となったAlmost Invisible (2012)でマーク・ストランドは,前作までとは異なる趣旨で表題を付けているように思われる。本稿は,表題の意味と詩人の意図について考察する。詩集の全47 作の中から14 作品を例に取り上げ,3種類に分類して解釈した上で,表題の「ほとんど見えない」の意味を各作品について考察した。その結果,次のように解釈した。1)行き先不明の旅を扱った詩では,自己の居場所を探す旅人が,境界の「ほとんど見えない」中間領域に留まっている。2)帰宅を描いた作品では,仕事に疲れて帰宅した人が,家でも空虚な気持ちを満たすことができず,自己の居場所が「ほとんど見えない」。そして3)詩人の創造力の輝きが暗闇の中で薄れていき,やがて「ほとんど見えない」状態になる。Almost Invisible は,多義的で「ほとんど見えない」境界にいる詩人が,自己の胸中を作品化した詩論だと言えよう。, Bulletin, 論文, Article}, pages = {95--111}, title = {境界の詩人-マーク・ストランドのAlmost Invisible-}, year = {2017} }