@article{oai:sgul.repo.nii.ac.jp:00002830, author = {奥谷, 浩一}, issue = {102}, journal = {札幌学院大学人文学会紀要 = Journal of the Society of Humanities}, month = {Oct}, note = {20世紀前半を代表するドイツの哲学者マックス・シェーラーはその晩年人間学の研究に専念し,その成果を『哲学的人間学』と題する著作のうちに体系化しようと努力していた。しかし,この著作は彼の突然の死によって完成することなく,大量の草稿が残されたままとなった。この遺稿のなかで特に注目されるのが,彼の死の前年に公表されたハイデガーの主著『存在と時間』との対決である。ハイデガーの方でも生前のシェーラーの疑問と批判に応えて,彼の死後『カントと形而上学の問題』を公刊してこれらに答えるとともに,これをシェーラーの追憶に捧げている。20世紀前半のドイツの哲学上の両雄とも言うべきこれら二人の哲学者がお互いをどう評価し,その哲学理論のどこに異議と批判を唱え,どのような反批判を展開し,相手のいかなる思想を自らの理論のうちに取り入れようとしていたのか。本論文はこの二人の哲学者の批判と反批判が含まれた著作と遺稿を分析しながら,こうした問いに答えてみたい。この両雄の哲学的対決は,おそらく20世紀の最大の哲学的スペクタクルのひとつであり,この二人の哲学者を研究するいずれの側においても,今後の人間学と存在論を展望するうえで,知的な興奮と興味の尽きない諸論点を提供すると思われるからである。, Bulletin, 論文, Article}, pages = {53--75}, title = {シェーラーの哲学的人間学とハイデガーとの対決(2)}, year = {2017} }